君が笑顔になれるなら


 SNSが私たちの生活の中に入り込んできて、知らない者同士がどんどん繋がって行く。
それはそれですごく便利で、ほんとすごい社会になったもんだとつくづく感じる。
その反面、人たちの心が向こう()画面の中の世界)に行ってしまって、実際に顔を合わせてのコミュニケーションが希薄になってきているのでは?と感じる場面にもたまに遭遇する。
この現象を大きな時代の流れとして見た場合、いったい先々社会はどうなって行くんだろう?
僕らは何処に導かれて行こうとしているんだろう
僕にはその隠れた意図はわからない。それだけに正直ちょっと怖い気もする。
みんながそれで本当に幸せになれるのなら、それでいいんだけれど・・・

そんなことを思いながら作った曲です。

 

 
君が笑顔になれるなら


詞/曲: 幸松成実


 画面の向こうに広がるもう一つの世界 誰もがその中に手繰り寄せられて
 禁断の果実を味わったかのごとく こちらにはもう戻れなくなっている
 自分だけはといきがって 時代の波に抗ってみても
 所詮それは強がりでしかなく 吹いてくるのは空しい風ばかり
 君がそれで笑顔になれるなら 僕はそれでいいんだけれど
 この国がそれで幸せになれるなら 僕はそれでいいんだけれど
 愛すべき人たちはすぐ傍にいるのに 遠くに友を求めてしまう
 つかのまの安らぎと分かっていても 傷つけあうことはそれ以上に怖いから
 仕掛けられた甘い罠を見抜けるほど 彼女らの心は擦れてはいない
 だからと言って守ってやれるだけの 知恵も手段も今の社会にはない
 彼女らがそれで笑顔になれるなら 僕はそれでいいんだけれど
 この国がそれで幸せになれるなら 僕はそれでいいんだけれど
 物が豊かになって行くごとに 僕らは一つずつ何かを手放している
 得るもの失うもの どちらが重いかなんて おそらく誰にも測れはしない
 大きな波は時代となって 僕らを何処かへと運んでいく
 だけど行きつく先に待っているもの その正体にはまだ気づかせてもらえない
 みんながそれで笑顔になれるなら 僕はそれでいいんだけれど
 この国がそれで幸せになれるなら 僕はそれでいいんだけれど
 君がそれで笑顔になれるなら 僕はそれでいいんだけれど
 この国がそれで幸せになれるなら 僕はそれでいいんだけれど


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