大丈夫


 先日、突然高校時代の同級生○子から電話がかかってきた。
ほとんど前置きなく、いきなり「私たちってまだまだやれるよね?」と、僕に同意を求めてきた。
いろいろ話をしているうちに、僕らくらいの年代の女性が陥りやすいと言われているある種の“空の巣症候群的な心境”に彼女もなりかけているんだなあ!と感じた。
それではないが、実は僕も近年同じように心の寂しさをふと感じる時がある。
だから、彼女の気持ちにすごく共感できたし、何らかのエールを送りたいと思った。
「もちろんまだまだやれるさ! 僕でできることなら手伝うから!」
僕はそう答えた。

この『大丈夫』という歌は、自分自身を奮い立たせるために書いた訳ですが、同じ年代でまだ歌い続けている仲間たち、音楽には限らず、生活の中で頑張り続けている仲間たちへの、ちょっとした応援歌となればいいなと思っています。

 2018年4月、音源を差し替えました。パソコンを使ってアレンジしカラオケを作り、それにギター、ボーカル、コーラスを重ね、完成させました。聴いてみてください。
 

 
大丈夫


詞/曲: 幸松成実


1 人生のこの場所でしか見えない風景がある
  僕らには僕らにしか歌えない歌がある

  みんなで同じ夢を追いかけ歌ってた
  遠い季節の輝いてた日々
  声が一つになれば僕らの熱い思いは
  いつか社会に届くと本気で信じてた
  やがて僕らは新たな夢と出会い
  それぞれ別の道を歩き始めた
  あれからどれだけの季節が流れたんだろう
  気がつけば一人 僕はまだ歌ってた
  「大丈夫!まだまだやれるよ」
  受話器の向こうから君のエールが届く
  人生のこの場所でしか見えない風景がある
  僕らには僕らにしか歌えない歌がある
2 あの頃の僕は周りが何も見えずに
  思いのまま走ってた我が儘な日々
  喜びも悲しみも傷つき悩んだことさえも
  許してしまえばその全てが愛しい
  ここには居ないはずの友の声がふと聴こえる
  弱音を吐きそうな時や投げやりになりそうな時
  彼らの生きたかった今日を僕らは生きてる
   その意味を噛み締めて「ありがとう」と空を見る
  大丈夫!まだまだやれるさ
  もう一人の自分も僕にエールを送る
  人生のこの場所でしか気づかない幸せがある
  僕らには僕らにしか語れない愛がある

  人生のこの場所でしか見えない風景がある
  僕らには僕らにしか歌えない歌がある


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