秋の色


 この歌は、今から20年くらい前、私・幸松が20歳代の時に作った失恋歌です。
 録音は最近行いました。一人ギターで弾き語りしたものをMDウォークマンで生録し、聴きやすくするために後で全体に若干リバーブをかけています。
ギターの弾き方はちょっと雑ですが、秋の何となく物悲しい、というか、人恋しい雰囲気は、曲想から感じ取っていただけるのではないかと思います。
よかったら聴いてみてください。
 ちなみに、この時弾いているギターは、私が学生時代に愛用していたヤマハのギターです。長いこと表板が割れていたのを、先月リペアーに出して修理してもらったので、復帰の記念にと思い、使ってみました。
25年くらい経ってますが、まだけっこうよい音しています。



 ※試聴版はファイルサイズを小さくするために、音質をCDよりもかなり落としています。それでもまだ7384KBの大きさがあります。
 ダイヤルアップ接続の方はデータをダウンロードしてからお聞きになることをお薦めします。(56kモデムの場合、約10分程度かかります。)
 ダウンロードは、インターネットエクスプローラの場合、マウスの右クリック(キーボードではアプリケーションキーもしくはシフトキー+F10キー)で開くアプリケーションメニューの中の「対象をファイルに保存」で行うことができます。
上の曲名リンクのところにフォーカスを当てた状態で実行してください。
 なお、曲の再生にはWindows Media Player, RealPlayer等の再生ソフトが必要になります。お持ちでない方は各自ご用意下さい。
 
 
秋の色


詞/曲: 幸松成実


今でも君の日記帳の 金木犀が薫るページに
僕と歩いた わずかな時が 記してあるだろうか
敗れた後に気づいた 恋の苦い思い出として
同じ季節に出会う度に 必ず振り返ることがある

君は僕が思ってたより ずっと近いところにいた
それを遠く感じたのは 僕が拘りを持っていたから
二人で歩く公園 君の他愛のない話にさえ
僕が関わっていけない 別の世界がある気がしていた

初秋の日差しを浴びた街には 思い出たちが戯れる
その風景の一齣が 僕の胸を締つける

あの頃僕が君に もっと心を開いていたら
君を迷わせることなんて なかったかもしれない
たとえ二人の見ている 景色が違ってたとしても
優しい君のことだから きっと分かってくれただろう


冷たさを増した秋風は 心の中まで吹いてきて
残り少ない木の葉を 日ごとに儚く散らしていく
その物悲しい光景は わずかな期待とは裏腹に
冷たく澄んだ細い声で 別れの歌を奏でていた

気がついてみれば 君の 無邪気な言葉までも
信じきれずにいた僕の 心こそが貧しくて
気持ちに嘘がつけずに 約束が果たせないまま
さよなら言ったはずの君が 僕よりずっと傷ついていた

開け放った南の窓からは 時折 風が忍び込み
この部屋いっぱいに 秋の薫りを漂わせる

抜けるような青空と 金木犀の薫り
街角のピアノの旋律 木々を踊らす風の歌
人恋しくなる夕焼け 沈んだ後の寂しさ
みんな君が僕の心に 残して行った秋の色

抜けるような青空と 金木犀の薫り
街角のピアノの旋律 木々を踊らす風の歌
人恋しくなる夕焼け 沈んだ後の寂しさ
みんな君が僕の心に 残して行った秋の色