レコーディング


2月9日 日曜日 晴れ 休止していたVOL3のレコーディングを再開


 「そう言えば前回行ったのはいつだったかなあ?」
メンバーのみんなに尋ねても、誰もはっきり思い出せない。それくらい前回のレコーディングから今日まで間が開いてしまった。
僕らの場合、周りから催促される時にCDを作っておかないと、そのうちに自然と忘れ去られてしまって、いざ出来上がっても誰にも聴いてもらえなくなる可能性がある。だからこそ一日も早く完成させたいと思っているのだが、録音できる日がコンサートや練習、その他の行事などの入っていない日曜日に限られるために、なかなかさばけないというのが原情なのである。
とか何とか言い訳ばかりしていると見苦しいので、ここまでの進行状況を書いておきたい。

 録音は、ヤマハのMD8という8トラックの専用のレコーダーを使って行なっている。この機会は、4・5年くらい前にバンドの機材として福岡の楽器天で購入したもの。
 僕らがやっている録音の手順は、まず基本となるギターのパートを取り、それにベース、マンドリン、間奏のリードギター、ハーモニカなどを一つずつ加えて行ってカラオケを作成する。
 次にそのカラオケに主旋の歌を入れて、コーラスパートをかぶせて行く。
 そして録音した全パートを自分たちで聴いてみて、聞くに堪えない箇所があれば再度そのパートだけを取り直す。
僕らの場合、音楽を聴く耳と、演奏する腕との間にものすごいギャップがあるので、なかなか納得の行く仕上がりにはならない。とは言ってもやはり恥ずかしくない程度にはしておかないといけない。
そんな訳で同じパートを何度も何度も取り直したり、歌い直したりで、なかなか先へは進めないでいる。
 今の時点で録音を手がけている曲が13曲ほど。だから後それに2・3曲追加すればもうCDは出来上がるという所までは来ているのだけど、そこから先がなかなか・・・。

 ここでレコーディングでのメンバーの役割についても少し触れておきたい。
 レコーディングを行う場所は、基剤や楽器を一々移動させなくていいように、リーダーの家の治療室を使わせてもらうことが多い。したがって外から漏れてくる車のエンジンの音とか、ほか弁のファンの音とか、多少のノイズには目をつぶることになる。
録音機会を操作するのは、もっぱら用務員の武原の仕事。武原はこういった音楽関係の機会についてもとても詳しい。マニュアルを見ながらてきぱきと作業してくれる。
ただ、長時間機会の前に座らせておくと、「足が攣った」とか、「腰が痛くなってきた」などと年寄りみたいなことを言い出すので、その時は彼に支持を仰ぎながら僕が変わって操作することになる。
 演奏はメンバーがそれぞれ自分たちのパートは自分たちで責任を持って行わないといけない。というよりも誰一人として人のパートまで練習するだけの余裕がないのだ。
ただし、ギターのチューニングだけは別。録音では数本のギターの音を重ねていくために、そのうちの1本でもチューニングが狂っていたら、作品が台無しになってしまう。だから楽器のチューニングは僕らとしても一番神経を使うところなのである。
となると、おのずとメンバーの中で最も性格にチューニングのできるリーダーの所にギターたちは集まって行く。
 ギターと言えば弦の交換や弾いた後の手入れもとても重要だ。良い音で録音しようと思えばこれらをまめに行ってやる必要がある。その面倒な作業を埃をかぶって、いやっ誇りを持ってやってくれているのは、かの有名なアコースティックギター評論家である。
 録音が一通り終わったら、後はミックスダウンという作業に入る。この作業はやはり音に敏感なリーダーの耳に委ねることになるだろう。できればここで、もう一人の研ぎ澄まされた聴力の持ち主である円城寺先生にも立ち会ってもらいたいところだが、残念なことに彼は日曜日仕事が休めないので非常に難しい。

 以上の工程を経て作成したマスターテープは、業者に持って行ってCDRに焼いてもらうことになる。
 後はジャケットと歌詞カード。これについて書くとまた長くなるのでそれは別の機会に回そう。

 そうして見るとまだまだゴールは遠いように思えるが、着実に一歩一歩進んでいることには違いないので、もし僕らのCDの完成を待ってくれている人は、どうか見捨てないで、もうすこしそのまま待っていていただきたい。

2003年2月11日


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