美貴ちゃんのレコーディング


 10月12日 日曜日 曇り時々晴れ


今日、リーダーの家で美貴ちゃんのキーボードパートのレコーディングを行なった。僕らが美貴ちゃんと会うのは久しぶりで、昨年の忘年会の時以来。
まず曲のコードと音色を打ち合わせてから録音に入った。
美貴ちゃんは、これまで自分の担当したパートはきちんと譜面に書き留めていて、それを見ながら弾いてくれるので、数年のブランクがあるにも関わらず、録音はわりとスムーズに進んで行く。
所々コードや音符(拍数)、リズムや間の取り方など、若干の調整は必要だったものの、1時間程で予定の曲を仕上げてくれた。
 ところが、仕上がったその作品を聴いて、リーダーが「あの曲にもシンセストリングスを入れてほしい」とわがままを言い出したのである。
こういう場合、他のメンバーは「聞いていないぞ!」とか「急に言われても困る!」とかブーブー言って演奏を拒否するのだが、優しい美貴ちゃんの場合は違う。
「いいよ!」と、すぐに克ちゃんに電話をかけて、ファックスでその曲の譜面を取り寄せてくれた。
そうやって、予定外の曲までレコーディングする羽目となったのだ。
 しかし美貴ちゃんは多忙な人である。僕らが拝借できる時間は午前中のわずか2時間余りしかない。午後はアルカス佐世保で講演会の受付をすることになっているらしいのだ。
あっという間に時間は経って、2曲目は完成しないままこの日のレコーディングは打ち切りとなった。
 これから美貴ちゃんが受付をすることになっている講演会は内容が育児に関するもので、リーダーもそれを聞きに行くという。したがって、午後の数時間は自由タイムとなった。

 評論家はこの日1本の古いギターを下げて来ていた。おばさんから修理を頼まれたのだそうだ。あいつは最近、知人のギターの修理まで請け負っているのだろうか。フリータイムを利用して、楽器店までそのギターを持って行きたいと言うので、僕も同伴することとなった。
美貴ちゃんを迎えに来てくれた克ちゃんの車に便乗させてもらって僕らは街に出た。そして講演には行かないという克ちゃんを昼食で釣って、楽器店まで一緒に来てもらった。というより、正確にはギターを運んでもらった。
 その後で僕ら3人が入ったのは、ご飯とみそ汁はおかわり自由のトンカツ屋さん。定額料金で腹一杯食べられるからと言う評論家のたっての希望なのだ。
そのとおり、評論家はよく食べた。おかわり自由をいいことに、ご飯を大盛り4杯とみそ汁を3倍もおかわりして食べたのである。
克ちゃんがそれを見てかどうか分からないけど「こんなにご飯やみそ汁を食べ放題にしてよく赤字になりませんよねえ!」と言うので、僕は「ここに食べに来るお客がみんな評論家だったら、とっくにつぶれているだろうけど、普通の人はせいぜい2杯くらいしか食べないからね、大丈夫なんじゃないの?」と答えておいた。
満腹になった僕たち3人はその後ちょっとした買い物をして、再び克ちゃんに車で送ってもらってリーダー宅へと戻ってきた。
「克ちゃん、どうもありがとう!今度車じゃない時に、一緒にビールでも飲みに行こうね。」

 話は克ちゃんから美貴ちゃんのことに戻るが、美貴ちゃんは最近準看の資格を取るために専門学校に通っているという。
いつも何か新しいことにチャレンジして自分自身を進化させ続けている美貴ちゃんの生き方には、いつもながら頭が下がる。学ぶべき点も多い。
今後なかなか一緒に演奏する機会はないだろうけど、美貴ちゃんにはずっと、かちがらすのメンバーでいてほしいと思う。
2003年10月15日



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