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諫早養護学校コンサート 1月18日 日曜日 曇りのち雨 コンサートは養護学校の行事の一環として行われた。 会場は健康複肢センター。日程は、10時から11時までが生徒さんたちの蛇踊りとゲーム。11時10分から11時50分までが「かちがらすコンサート」である。 どちらも一つの舞台を使って行うと言うので、僕らの機材のセッティングは開始時間の10時までに済ませておかなくてはならなかった。 今回のコンサートは、PAも自分たちでやることになっているのだ。 セッティングと音合わせに大体1時間要するとして、遅くとも9時には会場に着いておかなくてはならない。 「とりあえず機材と用務員だけでも」ということで、克ちゃんの車に楽器とアンプやミキサーなどの音響機材を積んでもらって、それにメンバーでは用務員が一人だけ乗り込んで先に会場に入ってもらった。 後のメンバーは、リーダーは戸辺さんと一緒にJRで、ジョージと評論家と僕の3人は美代ちゃんの車で、それぞれ会場に向かった。 僕らが到着したのは9時45分頃。すでに用務員と克ちゃんと戸辺さんによってセッティングが済ませてあり、ギターも僕らの分までリーダーがチューニングをしてくれていた。 お陰ですぐリハーサル。リハーサルと言っても時間は10分くらいしかない。とりあえず2曲ほど演奏して、マイクの音量等をチェックできた時点で僕らは舞台横の待期室に引っ込んだ。 賑やかな蛇踊りのお囃子や、ゲームの楽しそうな声を舞台横で聴きながら、僕らは楽器や歌やMCの簡単な打ち合わせをした。 コンサートは最初からすごく盛り上がった。きっと蛇踊りの乗りがそのまま続いていたのだろう。みんな手拍子をしてくれて、知っている歌は一緒に歌ったりして、とても楽しい雰囲気で進めていくことができた。 例のごとく、選曲が良かったのかもしれない。1曲目はテンポのいい「一粒の涙」、2曲目はみんながよく知っている「大きな古時計」、3曲目はオリジナル曲の「ピクニックに行こう」、4曲目はこれもおなじみの「野に咲く花のように」という風に、オリジナル曲あるいはマイナーな歌と、誰でも知っているようなメジャーな歌を交互に演奏した。 したがって最後の歌、つまり8曲目は、その順番で行くとみんなのよく知っている歌ということになる。昨年のコンサートからずっとそうしているように、エンディングは「世界に一つだけの花」をみんなで一緒に歌った。 会場のみんなにお礼を言って引っ込もうとした時、客席の中から「アンコール」の声が起こり、次第にそれが数を増して大きな手拍子となった。 正直言ってこれは予想外だった。コンサートの前の打ち合わせの時に「時間厳守」と言われていたので、僕らは予定の8曲をどうやって時間内に消化しようかということだけに全勢力を注いでいたのだ。 「全員で協力して後片付けを速やかに行うなら」という条件付きでアンコールをやらせてもらうことになった。 この会場は12時までしか使えないのだそうだ。 「さあてアンコールは何をしましょうか!」 僕らが尋ねると、すかさず会場からリクエストが飛んでくる。 「さくら〜」「さがけん〜」、困ったなあ!リクエストなんて取らなきゃよかった。僕らは流しではないのだ。流行歌を即興で演奏できるはずがない。どうしようかなと思案していた時、客席の後ろの方から「よぞらのむこう〜」という声が聴こえた。 僕は内心「しめた!」と思った。 「じゃあ、夜空ノムコウをみんなで一緒に歌いましょう!」と言ってそれをギターを弾きながら歌った。 こうやって、この日のコンサートは幕を下ろしたのだった。 会場を出た僕たちは、途中トンカツ屋さんに寄って、みんなで食事をして帰った。 【メンバーの様子】 この日のコンサートで一番活躍したのはなんと言っても用務員だろう。PAのセッティングから本番中のミキシング、終わった後の機材の撤収まで、音響面をずっと受け持ってくれた。コンサートの本番では、マイクの隣にミキサーを置いて、それを手元で操作しながら自分でも歌うという、誰にも出来ないような芸当をやってのけた。 リーダーはいつもよりリラックスしていたように思う。僕らがかちがらすを結成した当時、20年以上前になるが、「わたぼうしコンサート」が盛んで、よく佐賀県内の養護学校や授産施設などでミニコンサートをさせてもらっていた。僕もそうだが、リーダーももしかしたらその当時のことを懐かしく思い出していたのかもしれない。 ジョージの動物ものまねはここでも小さい子どもたちに受けていた。 時間がなくて、秘密兵器の複合動物の物まねが披露できなかったのがちょっと残念だったけど。 評論家は、コンサートの中ではあまり目立たなかったが、それ以外の所で相変わらず存在感を発揮していた。特に帰りに寄ったトンカツ屋さんでは一人でスポットライトを浴びていた。ライスと味噌汁のお代わり自由をいいことに、ご飯を5杯、味噌汁を4杯もお代わりして食べていた。それを目の当たりにした克ちゃんと戸辺さんは、彼の食べっぷりに感動したと言っていた。食べることで周りの人に感動を与えることのできるやつってそうはいないだろう。 戸辺さんと克ちゃんと美代ちゃんには今回もたいへんお世話になった。僕らの住んでいる所から長崎県の諫早まではかなり距離がある。僕らの移動から楽器・音響機材の運搬と、もし車を出してもらえなかったら今回のコンサートは出来なかったかもしれない。それに、舞台のセッティングと撤収も手伝ってもらった。本当に3人にはすごく感謝している。「どうもありがとうございました!」 最後に僕自身だが、特に大きなミスはなかったけれど、本番前にほとんど発声練習をしていなかったので、本番で声が出なかった。特に7曲目の「明日を信じて」の高い音が出せずにちょっとごまかして歌ってしまった。初めてその歌を聴く人はおそらく気づかなかっただろうとは思うが。やはり本番前の声出しはしっかり行っておかないといけないなと深く反省した。 【今回演奏した曲目】 1. 一粒の涙 2. 大きな古時計 3. ピクニックに行こう 4. 野に咲く花のように 5. Kindness 6. 翼をください 7. 明日を信じて 8. 世界に一つだけの花 アンコール. 夜空ノムコウ 2004年1月21日 |