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「音楽時代屋伝説LIVE vol.6 in 佐賀どんぐり村 (その2) 総合司会はNBCラジオの「梅さんの音楽時代屋」という音楽番組でパーソナリティーをされていた、梅さんこと梅沢武秋さん。 実は今回のコンサートは「約束のための歌」と言って、かちがらすの『約束』がテーマで、出演バンドは、約束の1フレーズ「この子らが愛を見失わないように 僕らは何をしてあげられるだろうか」に対してのアンサーソングを1曲織り交ぜて演奏することになっている。もちろん、必ずそうしないといけないというわけではないのだが・・・。 僕たちは客席にいて、最初からずっと他の人たちの演奏を聴いていた。出演者の口から、「かちがらすさんの約束に対して私が選んだ歌は・・・」などと発せられる度に、なぜかひどく恐縮してしまう。そして、このライブイベントにおいて自分たちがとても重要な役割を担っているような気がして、その責任の重さにどんどん緊張感が高まっていく。 「これはもう、失敗は許されないぞ!」 いけないとは思いつつも、自分で自分自身にプレッシャーをかけてしまう。 6組目の演奏が終わった時、ついに居ても立ってもいられなくなって、僕はいったん、控え室に戻った。 ギターを抱えると不思議と安心する。 控え室では順番を待っている人やグループが本番前の最終調整をしている。 僕は、できるだけその人たちのじゃまにならないようにと注意しながら静かにギターと歌を練習した。 そして、気持ちが落ち着いたところで、再び客席に座った。 それにしても、出演者は個性的な人が多い。 ある程度想像はしていたが、これほどまでとは思わなかった。 藤城かおるさんの詞の世界は独特で、『枕もとのパンツ』という歌を聴いた時、「こういう素材で歌が作れるなんてすごい!」と感動してしまった。 3曲目の原子の歌も「いい歌だなあ!」と思いながら聴いていたが、パンツとマンホールの蓋の歌があまりにもインパクトが強すぎたので、どういう内容だったのか今となっては思い出せない。 マンボウさん、ごめんなさい! 岡野雄一さんの長崎弁ソングも素晴らしかった。 以前僕らは、ライブの中で差が弁で歌って、会場を完全にしらけさせてしまったというとても苦い経験を持っている。 日常使っている言葉なのに、いざそれを歌で表現しようとすると、どうしても不自然でぎこちなくなってしまうのだ。 それなのに岡野さんは、自分の言語はこれしかないんだと言わんばかりに、もろ・長崎弁でお歌いになる。しかも全く不自然なところがない。それによってきっと自分の世界、岡野ワールドを確立されているのだろう。 実を言うとこのお二人とは、3月に僕らが梅さんのワインバー「田舎」に行った時に、一緒に酒を飲んで歌った仲なのだ。 だから、特に今回注目していたのである。 注目と言えばもう一人。REIさんのステージも楽しみにしていた。REIさんとは、掲示板や個人メールで何度かお話をさせていただき、ホームページで歌も拝聴した。 その中の『神様が住んでいた頃』という歌が僕は大好きで、その歌を生で聴いた時は、胸がジーンと熱くなった。 他にも、まるでエレキ漫談を聴いているようにおもしろい橘橋ノ介さん。とにかくコーラスが素晴らしいアカペラグループのsofa。うっとりするようなバイオリンの独奏を聴かせてくださった上品な女性、う〜ん名前が思い出せない。などなど、とにかく聴きごたえのある楽しいステージが次々と繰り広げられて行った。 ただ一つ残念だったのは、原口純子さんのライブを客席で聴けなかったこと。 原口純子さんのステージは、かちがらすの一つ前だったので、純子さんが演奏されている間僕らは出番に備えて控え室で待機していなくてはならなかった。 それでも、最後の1曲だけは舞台袖で聴かせていただいたのだが、とにかくギターもボーカルもプロ級で、こんな人の後に僕らなんかが演奏してもいいのだろうかと、本気で心配になった。 さあ、次はかちがらすの番だ。 僕らがセッティングしている間、司会の梅さんは、自分が昔子どもを連れて海に魚を釣りに行った時の体験談を話しておられた。 「なるほど!まさに約束の映像そのものですね!」 この時初めて、梅さんが今回のライブで『約束』をテーマに選ばれた理由が分かったような気がした。 僕たちの演奏は、途中数ヶ所ギターや歌が揃わずにひやっとした場面もあったが、まあ特別大きなミスもなく、何とか30分のステージを無難に勤めることができた。と僕は思っている。 音響は演奏の出来を左右する最も重要な要素である。今回PAを担当してくださっていたのは森のクマさん。 さすが本職の方だけあって、モニターもすっごく聴き取りやすく、久しぶりに気持ち良く歌うことができた。 それにしても、機材のセッティングからリハーサル、本番、撤収まで、音響の方はほんとうに大変だと思う。 増して、今回のライブのように、出演バンドが15組ともなると、ほとんど息抜きする暇なんてないに違いない。 森のクマさん、どうもありがとうございました。 最後は、「梅さんの音楽時代屋」のエンディング曲をsofaが歌ってどんぐり村伝説ライブ」は終演。となるはずだった。 ところが、アンコールの拍手が止まない。 そこでアンコールに応えてsofaが『世界に一つだけの花』をアカペラで歌った。男女混声のきれいなハーモニー。とにかく素晴らしいの一言に尽きる。 sofaは大学生のグループで、本格的にプロの道を目指しているのだそうだ。 ぜひ彼らの夢が叶うように、僕らも陰ながらエールを送りたい。 その3に続く。 2004年5月24日 |