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赤鼻のトナカイの歌に思う 今年もクリスマスが近づいてきた。 街のあちこちでクリスマスソングが流れ、色鮮やかなイルミネーションが人々の心を幸せへと誘う。 とは言っても、こういう時代だから、プレゼントをもらえない子どもたちもきっとたくさんいることだろう。 でも、彼らにはずっとサンタクロースの存在を信じていてもらいたいと僕は思う。 サンタクロースからのプレゼントは、けっして形有るものばかりではない。 『赤鼻のトナカイ』の歌を思い出してほしい。 鼻が赤いという理由で皆に笑われ、そのことで泣き暮らしていたトナカイさんがクリスマスの日にサンタクロースからもらったもの、それは何だったか。 「暗い夜道は、ピカピカのお前の鼻が約に立つのさ」 サンタクロースからかけてもらったこの言葉は、自分の鼻にコンプレックスを感じていたトナカイさんにとっては、どんなおもちゃよりも、ツノに飾るリボンやブローチよりもきっと嬉しかったに違いない。 優しさとか思いやりといった、誰もが持っていて、誰もが受け取ることのできるプレゼント。そういうものが確かに存在することを、この『赤鼻のトナカイ』という歌は僕らに教えてくれている気がする。 今日、仕事の帰り道、何人もの高校生たちが僕に挨拶をくれて通り過ぎて行った。 「こんばんは!」という短い言葉ではあったが、木枯らしに凍えそうになる僕の心にほんのりと暖かい物を注ぎ込んでくれた。 「サンタクロースはもうこの町にもやってきている。」 いつもより少し賑やかな師走の街を歩きながら、そう僕は実感した。 2005年12月20日 |