2月と4月のライブレポ(その1)


 早いものでもう5月になろうとしている。この4ヵ月間に行ってきた”かちがらす”関連の活動をまず列挙しておこう。
●1月17日(日) 4回目の”かちコン”ミーティング(アイスクエアービルの会議室)
●1月24日(日) 「社会的ひきこもり支援者全国実践交流会in佐世保」のライブに向けての練習(サンアビリティー音楽室)
●2月6日(土) 「社会的ひきこもり支援者全国実践交流会in佐世保」コンサート(アルカスイベントホール)
●2月21日(日) 1回目の「紡」のレコーディング(アバンセ放送室)
●3月14日(日) 2回目の「紡」のレコーディング(サンアビリティー音楽室)
●4月11日(日) 「紡」のミックスダウン作業(リーダー宅)
●4月18日(日) 「なるこクラブ10周年祭り」に向けての練習(サンアビリティー音楽室)
●4月25日(日) 「なるこクラブ10周年祭り」コンサート(なるこクラブ駐車場)

 かちコンの仲間たちと再会して5月で丁度1年になる。またみんなで一緒にライブイベントがやれるなんて、1年前には夢にも思っていなかったような企画が現実になろうとしている。
50年近く生きてきて、彼女たちと共有した時間は学生時代のわずか数年間だったはずなのに、これだけ盛り上がることができるというのは、人の絆の深さは共有した時間の長さよりも、むしろその質、内容によって大きく影響するものなのかなと、そんな当たり前のようなことを最近しみじみ考えている自分がいる。
普通なら、まず交わることのないであろうそれぞれの道。みんな自分の生活で忙しいはずなのに、日曜日にも関わらず、わざわざ貴重な時間を割いて集まってきてくれる。本当に仲間って有難いなってつくづく思う。
そんな仲間たちに僕はどうやって報いたらいいんだろうか?なんてことも考えたりする。みんなの返事は充分に分かっているんだけれど。ただ、それだけみんなには感謝しているってこと。
”かちコン”に関することはレコーディングレポを含め改めて書くとして、今回は2月と4月に行ったライブのことや最近演奏について思っていることを少し書きたいと思う。

社会的ひきこもり支援者全国実践交流会in佐世保


2月6日 土曜日 晴れ

 この日のライブは、引き篭もり支援者全国大会の交流会のアトラクションとして午後7時からアルカスのイベントホールで行われた。
食事会と同時進行ということもあって、「まともに僕らの歌を聴いてくれている人なんて、果たしてあの中に居たんだろうか?」と疑問になるくらい騒々しい中での演奏だった。
しかも、6曲用意して、リハだってきちんと済ませステージに上がったのに、1曲歌い終わって「30分頑張って演奏しますのでよろしくお願いします!」と言ったとたんに、主催者側から「15分でお願いしてあるはずなので3曲にしてください!」と言われる始末。
「ええっ?聞いてないよそんなこと〜」と、不完全燃焼の状態で僕らはステージを降りる羽目に。
司会の人が言うには、「30分から15分に変更になったことは、スタッフを介してお伝えしてあるはずなんですけど〜」と。それが僕らに届いていなかったということは、つまり、主催者側と僕らとの間での常法伝達の人間インパルスが正常に機能していなかったってことになる。少人数のスタッフで手賀回らなかったと言われればそれまでなんだけれど。
僕らがステージに上がった時点で、アルコールもかなり回っているのか、会場内は終始大勢の話し声や食器が触れ合う音などで、まるでビアホールのような騒々しい雰囲気だった。
そんなガヤガヤ〜ガチャガチャした中での演奏に、僕自身ちょっぴり戦意を喪失しかけていたので、時間が短縮されたことに対しては、内心ホッとしたというのが正直なところではある。
とは言っても、こういう重要事項に関する伝達ミスは、イベントを開催する上でやはり起こってはいけないことなのだ。会の進行上、どうしても演奏時間を短縮しなくてはならない場合だって当然あるだろう。それはそれで僕らとしては全然かまわないし、もちろん納得も協力もする。それならそれで、ステージに上がる前に言ってくれるべきなのだ。
僕らにだってステージの構成というものがある。常に僕らは「どういう曲順で演奏すれば一番効果的に自分たちのメッセージを伝えることができるだろうか?」「お客さんに楽しんでもらえるだろうか?」と考えて選曲する。例え短いステージであってもである。事前に告げてさえもらえれば、今回だってその持ち時間内で構成を組み直すこともできたのだから。
1曲目、いやっ2曲目だったかな?演奏し終わってから司会者に「あと一曲にしてください」と急かされて、僕らはステージの上で途方に暮れてしまった。慌ててリーダーと「じゃあ、あと一曲どれを演奏しようか?」と打ち合わせたのだが、その慌てぶりを見ている、あるいは二人の会話を聴いている人が会場の中に居たとしたら、僕らはさぞ格好悪く映ったことだろう。
どんなステージでも、そこで演奏するとなるとかなりの緊張を強いられるものだ。「よし頑張るぞ!」と自分に気合を入れて気持ちを奮い立たせてからステージに上がる。そして、一人でも多くの人に共感してもらえるようにと一生懸命に心を込めて歌う。例え1曲であっても。
ところが、気持ちというのは正直なもので、ああいうことがあると、急速に緊張の糸が緩み萎えてしまう。できるだけそうならないように頑張って歌いはしたが、きっとそれも会場には届かなかっただろう。もちろん、聴く人の耳を自分たちに向けられなかった第一の理由が演奏の貧困さ、歌唱の未熟さにあることは僕自身ちゃんと自覚している。にしてもである・・・
なんとも煮えきれない気持ちのまま疲労感だけを抱えて僕らは控え室に戻ってきた。
戸辺ちゃんは、そんな僕らの気持ちを敏感に察したのか、「主催者側に一言文句を言ってくる〜!」と言って控え室を飛び出していった。
果たしてどんな風に苦言を呈してきたのか僕には分からないが、おそらく僕らが控え室でこぼしていたようなことを代弁して、今後同じような連絡ミスがないようにと注意を促してきたのだろう。主催者側にしてみればあまり気分の良いことではなかったに違いない。
そのことも充分に承知の上で、僕らの為にと戸辺ちゃんはあえて自ら憎まれ役を買って出てくれたのだ。
これでまた僕は戸辺ちゃんに頭が上がらなくなってしまった。
「戸辺ちゃん、あの時はひとりだけ悪者にしてしまってほんとうにごめんなさい!」

この日ステージに立ったメンバーは、リーダー、評論家、戸辺ちゃん、僕の4人で、演奏した曲は「ひとつぶの涙」「KIndness」「I wish」の3曲。
そして、音響を担当してくれたのは沖津さん。
「沖津さん、いつもながらありがとうございました。」

 なんだか今回のレポは、いろいろ苦情めいたことを書いてしまったが、実際は皆それほど怒っていた訳ではない。むしろ、ああいう大きな会に呼んでいただけたことに対し、とても感謝しているのである。それに、久しぶりに一ノ瀬先生や美和ちゃんなど、懐かしい人たちにも会うことができたし。

 イベントが行われるのが夜ということもあって、その日に帰るのは無理だろうと、僕ら佐賀組はセントラルホテルに宿を取ってもらっていた。
会場を出た僕ら(リーダー、戸辺ちゃん、評論家、ニャンコ姫、僕の5人)は、その足で真っ直ぐにホテルに行き、佐賀組のチェックインを済ませ、ギター等の荷物をフロントに預け、みんなで食事をする為に地球屋に入った。
時間は9時頃になっていたと思う。そこで2時間くらいお酒を飲みながら食事をして楽しくしゃべって過ごした。
あっちこっちでライブをしていると、いろんなことに遭遇する。もちろんそれは愉快なことばかりではない。うまく演奏できなくて自信を喪失したり、今回みたいにコミュニケーションがうまくいかなくて誰かに気まずい思いをさせてしまったり、調子に乗り過ぎて羽目を外し後で自己嫌悪に陥ったりしたことも何度となく経験した。
しかし、そういうマイナスの感情を癒してくれて、それらを笑い話に変えてくれる特効薬が僕にとってはみんなと一緒に飲む酒なのである。

なるこクラブ10周年祭り


4月25日 日曜日 晴れ

 この日は、それまでのすっきりしない天気とは一変して、強い陽射しが降り注ぐ、まるで初夏のような暑い一日だった。野外イベントとしてはこれ以上の条件はないくらいの絶好の日和に感じられた。
僕らは、昨年同様、朝9時過ぎにリーダーの家に集まり、一通り練習してから、タクシーで大塔にある”なるこクラブ”に向かった。
会場に着いたのは11時頃だったろうか、控え場所に用意してもらっていたテントに案内され、荷物を置き準備をしていると、間もなく開会式が始まった。
今回の”なるこ祭”は節目の10周年ということもあって、ステージアトラクションも盛りだくさんに予定されているようだ。
かちがらすのライブは11時40分からで、その後パントマイム、ビンゴゲーム、佐世保ゴスペルレインボークラブの歌、よさこい踊り、餅巻きとプログラムは並んでいる。
スタッフの中にウラさんも井上さんも居ることだし、楽しい一日になりそうだ。

(その2)に続く。

2010年4月29日



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